西原中体育館の避難住民から自衛隊員がもらった感謝の手紙(陸自西部方面隊提供)

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 熊本地震では14日の発生以来、24日夕までに計2万6千人の自衛隊員が災害派遣され、救助や支援で大きな役割を果たしている。

 自衛隊員の不休の活動に、被災者から感謝の声が寄せられている。

「夜遅くまで働いている皆さんを尊敬しています」

 「みんなのためにおふろやご飯をがんばって作ってくれたので、がんばり賞をしょう(賞)します」

 「いつもご飯やおみそ汁をつくってくださり、ありがとうございます。夜遅くまで働いている皆さんを私は尊敬しています」

 陸上自衛隊第43普通科連隊(宮崎県都城市)の広瀬雅也2尉(38)は19日、熊本県西原村の小学5年の女児4人から、こんな文面の手紙を受け取った。

 広瀬氏は14日の震度7の地震直後、先遣部隊34人を率いて、熊本に入った。17日からは、避難所となった西原村の西原中学校で給水などの活動に、休みなく従事している。

 「元気をもらえたと言ってもらえて、達成感を覚えた。何よりの言葉です」。手紙を読んだ広瀬氏は涙ぐんだという。

避難所での炊事や入浴支援

 26日まで西原中学で活動を続け、27日からは菊陽町に入る予定だ。

 この部隊だけではない。14日の地震後、陸自からは九州一円をカバーする西部方面隊のほか、東北、北海道の部隊も応援に入り、避難所での炊事や入浴支援にあたる。海自や空自もそれぞれ、物資輸送や調査などを続けている。