人口に占める高齢者の割合である「高齢化率」は日本が世界一だ。したがって日本は世界一の高齢者大国と呼ぶことができるだろう。2016年には、統計を取り始めて以来最低の出生数を記録し、少子高齢化問題はますます深刻さを増している。(イメージ写真提供:123RF)

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 人口に占める高齢者の割合である「高齢化率」は日本が世界一だ。したがって日本は世界一の高齢者大国と呼ぶことができるだろう。2016年には、統計を取り始めて以来最低の出生数を記録し、少子高齢化問題はますます深刻さを増している。

 中国メディアの中金網は17日、日本の少子高齢化問題について考察し、日本には「記録的スピードで移民が流入している」と伝える記事を掲載した。

 記事は、現在の日本における人口問題について「時限爆弾」であると指摘、このままでは近い将来に日本経済に深刻な問題をもたらすとした。2015年の国勢調査では総人口は1億2711万人と、前回の統計と比較して0.7%の減少であったことに触れ、これは国勢調査開始以来初の減少であるとした。この結果は日本でも以前から予想していたものであったが、これからますます減少が加速していくことも予想される。

 こうした背景が日本の外国人受け入れ拡大政策を後押しする形となっているとし、2015年10月から16年9月において日本に3カ月以上滞在する外国人の数は240万人に達し、前年同期比で13万6000人も増加したと紹介。さらに過去5年で50万人も増えていることを指摘し、「日本人の数が減少する一方で、日本には外国人が流れ込んでいる」と指摘した。

 生産年齢人口の減少を食い止めることができない日本は、永住権取得のハードルを引き下げる方針であると伝え、日本に滞在する外国人のうち、国籍別では中国が最多であるとし、「人口減少を解決できない日本には現在、記録的なスピードで外国人が流れ込んでいる」と伝えている。

 記事は、「移民」という言葉を使用し、「日本には移民が流れ込んでいる」と伝えている。移民とは必ずしも移民先の国籍や永住権を取得する必要がなく、定住国を変更すれば、期間に応じて「短期的移民」、「長期的移民」と呼ぶことができるとされる。移民受け入れについては賛否両論があろうが、日本で長期にわたって働く外国人が増えているということは日本は実質的に移民の受け入れを始めていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)