2008年に中国で発生した四川大地震から9年となる今日、中国版ツイッター・微博で、あるブロガーのつぶやきが大きな注目を集めている。写真は日本の救助隊。

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2008年に中国で発生した四川大地震から9年となる今日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で、あるブロガーのつぶやきが大きな注目を集めている。

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2008年5月12日午後2時28分、四川省アバ・チベット族チャン族自治州[シ文]川県でマグニチュード(M)8の地震が発生。この大地震では、6万9000人余りが犠牲となり、負傷者は37万人余りに上った。

各メディアで大地震の追悼報道がなされる中、北京在住の軍事ブロガー・警視聴Kitoさんは「日本の地震救助隊があの地震後、最も早く駆けつけてくれた国際救助隊だった!」とつぶやいた。ツイートには、「JAPAN」の文字が入った制服を着た隊員たちの写真が添付されており、救助活動にあたる様子や、整列して犠牲者に哀悼の意を表す様子が写っている。

このツイートは12日午後1時の時点で1万4000件を超える「いいね」が付き、4000件以上のコメントが寄せられている。

コメントの多くは「本当にありがとう」などと感謝を示すものが多く、「遺体が出てくるたびに、日本の救助隊員はまずお辞儀していた。すごく印象深かった」「日本からは救助隊だけじゃなく医師も駆けつけて負傷者の治療にあたってくれた。彼らにも同じように感謝を」といった声も寄せられた。

また、「私たちは感謝も歴史も忘れない」「日本には敵もいれば友人もいる」など、複雑な感情をのぞかせるコメントも散見される。このほか、歴史問題などを引き合いに「私は四川人だが、日本人には感謝しない!」というコメントもあるが、これに対しては「君と同胞であることがとても恥ずかしい」「民族主義的で狭い考え方をするコメントがあることに本当に驚いたし、残念」「私は四川人だが、来てくれた日本人に感謝する」などの批判や反論が寄せられ、他ユーザーから高い支持を得ている。(翻訳・編集/北田)