アメリカが望む戦争 トモダチ作戦の背景 [アメリカ 米国]
孫崎 享 magosaki_ukeru さんのツイッターをみたら、レーガン大統領のスピーチライターを通してアメリカの現状の一端を、紹介されていました。
ツイッター引用終り
アメリカの住宅価格の重要指標である「S&Pケース・シーラー住宅価格指数図」をみると、2006年第二四半期の189.93をピークに現在下落中です。
下落の様子は以下にグラフがあります。 http://www2.standardandpoors.com/spf/pdf/index/CSHomePrice_Release_033114.pdf
これと反比例して、アメリカの銀行はどんどん潰れてます。
連邦預金保険公社(FDIC)は、アメリカ国内における2009年の銀行倒産が100件を超え、106件となったことを明らかにしました。 同公社は、2009年10月23日付でフロリダ州の「パートナーズ・バンク」が倒産したと発表し、倒産件数で100件の大台を突破。さらに同日付で他銀6行も同様の措置となったため、倒産件数は106件まで増加していました。 これは、1992年に181行が倒産して以来17年ぶりの高水準で、この時点で既に2008年の約4倍に到達しており、今後もさらに増加する恐れがあります。 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 倒産件数 0件 0件 3件 26件 106件(2009年10月23日現在)
年間200件を超えると、収拾がつかなくなると予測されます。今年の銀行倒産件数を探してみましたが、4月30日現在、39行です。(
銀行倒産件数と正比例して、アメリカ国債発行残高は増えます。
アメリカ国債の引き受け先は
中国・日本が多額に引き受けているのでが、最大はFRB。FRBはドルをどんどん印刷して、アメリカ国債を引き受けます。その結果、ドルの価値は下がり、アメリカ国内はインフレになります。アメリカ国内のガソリン価格は、現在毎日上がっています。現在中東革命が起きていて、アメリカ政府の距離の置き方に中東諸国が反感をもって、さらに石油価格を上げてます。
中国はアメリカとの貿易が生命線なので、元の対ドル価格をコントロールするために、元をどんどん印刷しています。そのために中国でも国内はインフレになります。国内のガソリン価格は、現在毎日上がっています。この数日大規模なトラック運転手のデモがあることを報道されています。
米国長期債務の格付け、「弱含み」に引き下げ 読売新聞 4月18日(月)23時32分配信
【ニューヨーク=小谷野太郎】米格付け会社のスタンダード・アンド ・プアーズ(S&P)は18日、米国の長期債務格付け見通しを、「安 定的」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げたと発表した。
格付けは最上級の「AAA」に据え置いた。 S&Pによると、米国の格付け見通しを「ネガティブ」とするのは初め てという。
今日のドルや元のことを、価値の裏づけの無いプリンティングマネーと、呼びます。これまでドルはドルが基軸通貨であったために、このような無理が通ってきましたが、ブリックス諸国はドルを使わないと宣言しました。
さまざまな要因で、ドルも元も、プリンティングマネーの限界に来ているのです。
「100年に1度の大不況」の真っただ中に大統領になったオバマさん。 彼の時代になってアメリカは、なんと毎年100兆円(!)をこえる赤字 を計上しています。
今年はどうでしょうか? 時事通信4月8日 ↓
<米議会予算局(CBO)は7日、2011財政年度(10年10月~11年9月) の当初6カ月の財政赤字が8300億ドル(約70兆円)に達したとの推計 を発表した。 オバマ政権は先に発表した予算教書で、通年の赤字が1兆6450億ド ルと、過去最悪を更新すると予想している>
今年は、130~140兆円(!)の赤字になる見通しなのです。 このように、アメリカという国は、45年以上も財政赤字を続けています。 そして、額が雪だるま式に増加している。
米国は公的債務も経常収支赤字も世界一。
経済が大きすぎて、誰も救済できない。
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米政府債務総額は11.5兆ドルで、オーストリアからスペインまで 全ユーロ圏加盟国の債務合計額より32%多い。 社会保障基金を除いた米政府純債務額は、 ユーロ圏全体を62%上回る。
アメリカの本音、最大の需要を起こすこと。
アメリカと適当な距離の場所で、戦争が起きること。トモダチ作戦の背景です
それは「イラン」を中心とする地域であると考えます。
同時多発テロのあとには一体何が起ったのか?
9・11テロとは全く関係ないのに、アフガニスタンとイラクを攻撃した。
1.処刑されたイラクのフセイン元大統領と、ビン・ラディンをはじめとしたアルカイダ組織は全く関係がなかった。
2.大量破壊兵器が見つからなかった。
話の筋が通っていないことは、誰でも知っている。
米国はCIAを使って、石油という利益のために攻撃し、多くの人々を殺害しながら手に入れてきました。
つまりビン・ラディンはその当時の米国大統領の協働者であり、CIAの代理人であったことが指摘されています。
理由)
1.ビン・ラディンの生い立ちをみてみると、もともとサウジアラビアの財閥出身で、彼の周辺には昔から米国政府やCIAが関わっていた。 2.ビン・ラディンの父親は当時、米国投資会社の役員。この投資会社役員には元米国大統領がいた。 3.ビン・ラディンの兄についても、ブッシュ前米国大統領が経営していた石油関連企業の共同経営者だったという。
4.カルザイ大統領も米国石油企業の役員だったことが判明。(ウィキリークスによってアフガニスタン戦争情報9万1千点による)
イラク・アフガニスタンの戦争は、米国企業の利益につながらせるための戦争だったのです。
イラクを攻撃した理由も、当時故フセイン大統領が石油取引をドルからユーロ建てにすると計画していたからと、指摘されています。
こんなことをやられるともドル基軸通貨が崩壊する。
だから絶対に許さなかった。
今度は、イランが標的にされる。
米国の現民主党政権下では実行されないだろうが、次期大統領選挙では再び共和党が復活すると予測されています。
イランは核兵器を作っているから攻撃するというのだが、それならイスラエルや北朝鮮も同じことである。パキスタンやインドについても同様だ。しかしこういった国は攻撃したりしない。
目的は石油。アメリカ国内の石油枯渇は近い。
早くしなければドルの暴落は近い。
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