韓国外務省は21日、日本の2015年版防衛白書に竹島(韓国名・独島)が日本の領土と記載されたことについて、在韓国日本大使館の金杉憲治総括公使を呼んで抗議した。竹島は日本の領土で、韓国が不法占領しているのが現状だが、韓国の竹島への異常とも思える執着は、いったいどこから来るのか。専門家によると、根源には韓国人特有の“エロス的問題”があるという。

 韓国外務省は「島は韓国領で、日本の領有権主張は、国交正常化50年を機に両国の新たな未来を開こうとする韓国の努力を無にする行為だ」と批判する報道官声明を出した。

 韓国国防省も21日、日本大使館の防衛駐在官を呼んで抗議した。同省報道官は、日本の領有権主張が「韓日間の軍事協力に相当な支障を与えてきた」と述べ、今後も影響を与え得ると強調した。

 韓国外務省の声明は、日本の領有権主張は朝鮮半島を奪った歴史を否定する行為で「戦後70年の今も歴史を正しく認識できていないことを示している」と批判した。

 1952年、韓国は勝手に悪名高い李承晩ラインを日本海などに引き、その内側に竹島を含めた。日本が主権を回復する直前のどさくさまぎれの泥棒行為と言えよう。

 韓国の竹島へのこだわりはすさまじいものがある。

 かつて盧武鉉元大統領は「独島が韓国領であることを証明しろ? 私が私の妻をなぜ他人に向かって証明しなければならないのだ。私の妻は誰が何といっても私の妻」と言った。しかし、この独島=私の妻論は盧武鉉氏のオリジナルではない。日韓基本条約締結時の韓国外相、李東元氏が在任中、第6代国会外務委員会で発言していた。また当時野党のホープだった金大中元大統領も「赤の他人が私の妻を自分の妻だと主張したら、怒鳴りつける」と同様の発言をしている。独島=妻論は韓国ではポピュラーな表現のようだ。

「韓国呪術と反日」などの著作がある文筆人の但馬オサム氏はこう指摘する。

「韓国から見て独島(竹島)が自分の妻ならば、日本はその妻を狙う間男ということになります。韓国が、島の景観や環境を度外視し、あの小さな島にコンクリートの建造物を次々に建てていくのは、浮気な女房に貞操帯を着けさせる男の心理にどこか重なるのです。妻を奪われるのではないかと不安を覚えているかのような屈折した心理といいます。こと竹島に関して、日本政府の当たり前の言及に、韓国が過剰反応を見せるのはまさに、この奇怪な心理が作用しているためです。竹島問題は、韓国にとって領土問題、歴史問題とともに、エロス的な問題でもあるのです」

 韓国では「独島はわが土地(ドクト・ヌン・ウリタン)」という歌があり、幼稚園の子供でも歌えない者はいない。韓国人にとっては、学習した結果の領土問題ではなく、生まれてすぐ刷り込まれた、むしろ本能に近い問題なのだ。