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国民資産を36・7兆円も増額 安倍政権の誇るべきGPIF年金運用改革 [日本再生]

国民資産を36・7兆円も増額 安倍政権の誇るべきGPIF年金運用改革 

2015.07.28


安倍首相は、年金運用資産を大幅に増やした【拡大】

 2週間ほど前の7月10日のことだ。厚労省年金局が所管する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF。理事長・三谷隆博元日銀理事)が2014年度の運用益を発表した。

 GPIFの同年度末の運用資産総額は約140兆円。世界最大の公的年金資金運用機関である。

 安倍晋三首相は昨年1月のスイス・ダボス会議、同5月のロンドンの金融街・シティでのスピーチで立て続けにGPIF改革を国際公約した。

 そして同10月には資産の運用基準を見直して国内債券の比率を60%から35%に下げ、株式の比率を50%に倍増した。

 第2次安倍内閣が発足したのは12年12月。同年からの3年間でGPIFの累積資産増額は36・7兆円に達した。その前の11年間を合わせても12・2兆円。

 この数字がすごいのは、わずか3年で11年分の3倍も厚生年金と国民年金の資産を増やしたことになるからだ。

 言い方を変えると、安倍政権下でのGPIFは国民資産を36・7兆円も増やしたことになる。

 13年度での国民年金受給者は3940万人いるとされるが、これは受給者1人当たり93万4000円資産を増やしたことを意味する。

 筆者は何も安倍政権を鼓舞するつもりはない。だが、このGPIF発表は大きく報道されることはなかった。

 他の主要7カ国首脳会議(G7)メンバー国であれば、米紙ウォールストリート・ジャーナルや英紙フィナンシャル・タイムズなど主要新聞が1面トップで報じてもおかしくないニュースだった。

 まさにアベノミクスが進めた株式・金融市場の回復はGPIF自身の運用改革が国民の資産をここまで飛躍的に増やしたのである。

 安倍官邸は自信を持ってこの事実を喧伝すべきではないか。官邸にはプロとして名高い長谷川榮一内閣広報官がいるが、政治向き広報の責任者は世耕弘成官房副長官(政務担当)である。

 GPIFの運用体制の見直しに着手したのは今春。それまでは運用資産の9割近くを民間の運用会社に委託していた。

 ところが、世耕官房副長官が旧知の水野弘道氏を口説いて1月に最高投資責任者(CIO)に就任。その後、自前の運用を増やし、今日の実績をもたらしたのだ。正直いって、もっと誇っていいことだ。

 GPIFは5年後をメドに自家運用の拡大のためアナリストら専門職員を倍増する。ちょっといい話ではないか。 (ジャーナリスト・歳川隆雄)


タグ:年金
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