栄養士が教える「がんリスクを高める」NG朝食メニュー5つ

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心身ともに健康に過ごすために、欠かさず朝食はとりたいものです。みなさんの今朝の朝食メニューは何でしたか?

朝からがっつり食べる人、寝起きは軽くしか口にしない人、さまざまだとは思いますが、口にしたその朝食に潜む“がんリスク”について考えたことはあるでしょうか。

バタバタする朝ですから、朝食には手軽さを求めてしまいがち。しかしそこに思わぬ落とし穴が潜んでいるのです!

今回は、管理栄養士有資格者のHARUKAさんに、“がんリスクを高めるNG朝食”を5つ伺ってきましたのでご紹介します。

■NG1:たらこ、明太子

和食派の方は、ごはんのお供として朝に食べる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

たらこや明太子は、変色防止のために亜硝酸ナトリウムという発色剤が使われています。これは魚卵に含まれるアミンという物質と化学反応を起こし、発がん性のあるニトロソアミン類を体内に作ってしまうといいます。

さらに、たらこや明太子に着色料として使われるタール類も発がん性が疑われています。

併せてたらこや明太子は塩分が多く含まれていますので、そうした面からも心血管疾患やがんのリスクを高めると示唆されています。

■NG2 :ソーセージ、ベーコン、ハム

昨年、世界保健機関(WHO)が発表した、ベーコンやソーセージなどの加工肉ががん発病の可能性を指摘したことは、記憶に新しいのではないでしょうか。

加工肉も発色剤として亜硝酸ナトリウムが用いられており、単品でも発がんの可能性があるのに加え、加工肉に使われる保存料に使用されることの多いソルビン酸は、亜硝酸と一緒に体内に取り込むことで発がん性を高める可能性があると言われています。

手軽にとれる朝食として、パン派の方に支持されやすいのですが、毎日食べるのは避けたほうがいいかもしれません。

■NG3:冷凍食品の揚げ物

お弁当にも用いられやすい冷凍食品を、時間のない朝に使用することはありませんか?

その中で、市販されている冷凍のチキンナゲットやから揚げなど、冷凍食品の揚げ物はレンジですぐ食べられて便利です。

しかし、これらの揚げ物は一度揚げたものを冷凍しており、それをさらにレンジやオーブントースターで加熱させることで油を酸化させてしまいます。そもそも製造過程において使われる油は長時間使用されているものです。

酸化油は細胞を酸化させて傷つけるため、がん細胞を増やしたり、動脈硬化や高血圧、アトピーの原因にもなったりしてしまいます。

■NG4:りんご、イチゴ、ぶどう

「朝はあまり食べられないから」と果物だけ口にしている方や、デザートに果物を食べるケースもありますよね。

その果物の中に、残留農薬を気にしておきたいものがいくつか存在します。

残留農薬とは、その名の通り、店頭におかれている野菜や果物に残留している農薬のことです。農薬は殺菌、殺虫、除草剤などとして使われています。

おもに素材の表面に残っていることが多いため、りんごは皮をむいて食べること、イチゴは流水でしっかり洗ってから食べるようにしましょう。

バナナのように皮をむく果物は比較的安心ですが、ぶどうは実にも残留農薬が浸透していることもあり、食べる際に皮ごと口に入れて食べるため、注意をしておきたいところです。

■NG5:カロリーゼロ飲料

ダイエット目的などで飲まれることの多い、カロリーゼロのドリンクを飲んでいませんか?

カロリーゼロなのに甘い理由、それは人工甘味料が使われているからです! 人工甘味料にはアスパルテームやアセスルファムK、サッカリンなどがあり、脳腫瘍やがんとの関連性が強く疑われています。

同様にノンカロリーやカロリーオフをうたう缶コーヒーや清涼飲料水にも含まれている可能性が高く、出勤中の夫にも注意を促したいですね。

以上、“がんリスクを高めるNG朝食”をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

家族の健康のために、口に入れるものには注意をしたいところです。毎日とっているようなら見直しが必要かもしれません。

(ライター 沖田かへ)

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