年600円程度の値下げでは不満足? ※この画像はサイトのスクリーンショットです

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11月9日、NHKが受信料を下げる方針を経営委員会に提案したことが判明。しかし、その値下げ額や値下げ理由に対し、視聴者から怒りの声があがっている。

今回、値下げが検討された理由は、一言でいえば「お金が余ったから」だ。NHKの受信料収入は2014年度、2015年度とも過去最高を更新しており、2015年度の黒字額は288億円に到達。今年度上半期の黒字も263億円に達している。またNHKは、2020年までに放送センターの建て替えを予定しているが、そちらの費用1700億円も、これまでの余剰金の積み立てなどにより、見通しが立ったという。

籾井勝人(もみい・かつと)会長は定例記者会見で、

「余ったお金は視聴者にお返しするのが当然」
「NHKは収支均衡の組織。金がこれだけ余ったという予算は組めない」

と述べ、値下げの意向を示した。具体的な金額には触れなかったが、値下げ額は月額50円程度になる見込み。現在のNHKの受信料は地上契約で月額1260円なので、4%程度の値下げとなる。

たとえ50円とはいえ、値下げは庶民にとっては喜ぶべきニュースのはずだが、ツイッターには、

「50円に値下げの間違いでは無いか?」
「国民から搾り取ったみかじめ料でたっかい給料と収益をあげてるのに、たった50円とか。公共放送ではないな」
「契約者を舐めてるね。50円値下げ(笑)。せめて50%値下げだろう。小学生のお小遣いじゃないんだから。全く聞くに値しない提案だ」

と、怒りの声があがっており、かえって視聴者の怒りを買っている。そして怒りの声は、

「同時進行でNHK職員の給料も下げろ」
「職員や経営陣の給与を民間並みにすれば月1000円は下げれるんじゃないの?」
「そもそもNHK社員給与高すぎやろもっと下げろ」
「1700億円の建て替え費用の方に驚きますわ」
「約1700億円の新放送センターの建て替えもできて200億も余るというのは、徴収方法自体がおかしい証明では?」

など、職員の待遇や巨額の建て替え費用にも波及。今回の値下げ案には一部の経営委員から慎重論も出ており、そもそも値下げが実施されるかどうかも不明瞭だが、「50円」という値下げ額は、大多数の視聴者には不十分と映ったようだ。
(金子則男)

(R25編集部)