韓国の聯合ニュースは26日、複数の北朝鮮消息筋の話として、北朝鮮が張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長の粛正後、張氏の親戚の大半を処刑したと伝えた。複数の韓国メディアが報じた。

 報道によると、消息筋は、処刑されたのは張氏の義兄の全英鎮(チョン・ヨンジン)駐キューバ大使夫妻、張氏のおいの張勇哲(チャン・ヨンチョル)駐マレーシア大使夫妻とその20代の息子2人。2013年12月初めに平壌に召喚され、その後処刑されたという。

 消息筋は、全英鎮と張勇哲の夫妻が銃殺されたことを明かし、さらに張成沢の2人の兄の息子と娘、孫に至るまで直系の親戚は全員処刑されたと述べた。処刑された時期は不明だが、張氏が処刑された13年12月12日以降とみられている。

 張氏は3男2女の末っ子で、2人の兄は軍幹部で活躍したが持病で死亡し、2人の姉だけが残っていた。消息筋は、親族の処刑について張氏の勢力を残さないためだと説明した。

 韓国メディアによると、韓国の情報当局は、報道された内容は「確認できていない」とした。(編集担当:新川悠)